ゲームプラットフォームのモデルを考えてみる その4:WebゲームプラットフォームとしてのGoogle Wave

ゲームプラットフォームのモデルを考えてみるの第4回目。

前回の続きではあるけれど、今回は、予定を変えてゲームプラットフォームをさらに分類してみたい。というのも、この記事を読んだから。

ついにプレビュー公開が始まった、リアルタイム&プッシュ型のコミュニケーションとコラボレーションのプラットフォーム「Google Wave」の特集です。その概要と「Gadget」「Embed」「Robot」という3つの拡張APIを使ったWaveの作り方を徹底解説します

プレビュー公開が始まったGoogle Wave「超」入門

Waveは、Webアプリケーションの一例であり、リアルタイムコミュニケーションとコラボレーションのためのツール。さらに、Waveの拡張を可能とするAPIが公開されているためプラットフォームでもある。

この記事は、単に技術的な興味で読んでたのだけど、気になったのはこの部分(強調は僕)。

「ナマのWave」を拡張することで、Waveの底力は発揮されます。「Robot」「Gadget」といったものを追加することで、ナマのWaveはあらゆる形のコミュニケーション&コラボレーションを実現する多様なWebアプリケーションへと形を変えていきます。使い方によって、グループウェアの代替となったり、オンラインゲームになったり……

プレビュー公開が始まったGoogle Wave「超」入門

Gadgetというのは、「Waveのサイトの任意の場所に埋め込むことのできる小さなソフトウェア」とみなせるらしい。なので、ソフトウェアの一種としてのゲームもWaveに埋め込むことができる。ということは、Waveもゲームプラットフォームの一例と見なせるような気がする。


前回までで作成したゲームプラットフォームのモデルは、以下の図になる。

Waveはwebアプリケーションなので、この図の真中あたりに、ソフトウェアゲームプラットフォームの一例であるとして追加した。Waveは、MixiアプリFacebook Platformと違って、SNSとは関わりを(今のところ?あまり?)持たないので、独立したプラットフォームだとしている。また、ゲームの例に「数独パズル」が紹介されてたのでそれも図示している。


こうしてみると、WaveとかmixiアプリFacebook Platformは全てwebをベースにしたプラットフォームだということが分かる。しかし、技術的・理論的には、webでなくてもプラットフォームになれるような気もする。プラットフォームとなるアプリケーションをダンロードして、各PCにインストールする。で、開発者はそのプラットフォームが提供しているAPIを使ってゲームを作る(現状のモデルではまだAPIモデリングしていないけれど)。作られたゲームは、ユーザが何らかの手段で入手し、その後遊ぶ。うーん、たとえばRPGツクールなんかはこのようなプラットフォームになるのだろうか? と、ここで、Game Makerの存在を思い出した。RPGツクールみたいなのを一般化したものだと思う。

とりあえずGame Makerは気にしないとして、それほど意味があるかどうかは分からないけれど、ソフトウェアゲームプラットフォームをさらに分類したいと思う。

  • Webゲームプラットフォーム:mixiアプリ, Facebook Platform, Waveなど。
  • デスクトップゲームプラットフォーム:Game Makerみたいなの?

この分類にもとづいて修正したメタモデルが以下になる。

mixiアプリ, Facebook Platform, Waveなんかは今までは、「ソフトウェアゲームプラットフォーム」としていたけれど、この修正をもとに、「Webゲームプラットフォーム」の一例であるとしてモデリングしなおしている。また、「Webゲームプラットフォーム」には「SNS」が関係するようにしている。「デスクトップゲームプラットフォーム」の実例は、まだ微妙なので載せていない。


今回はここまでにしたい。次回は、この記事が気になったので考えてみたい。

つまり、webベースのゲームの場合、そのゲームのプラットフォームは何か? ということを考えたい。Web自体がゲームプラットフォームだろうか?